XP祭り2012 ( #xpjug )

09/15に早稲田大学で開催されたXP祭り2012に参加したので,そのメモを残します.
ただし,スタッフとして参加したので,講演内容に関しては少なめです.

その前に.


協賛企業の方々,講師の方々,参加者の方が,会場提供の鷲崎先生,皆様のおかげで
XP祭りが開催できました.ありがとうございました!



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□イベント名:XP祭り2012
□日時:2012/09/15 10:00-19:00
□場所:早稲田大学理工学術院
□参加者:184名
□参考:http://xpjug.com/xp2012/

■Scrumの基本

  • 折り紙による動物園作成を通してスクラムを体験
    • プロダクトバックログ,スプリントバックログの作成
    • プランニングポーカーによる見積り
    • スプリントプランニング1,2,デイリーミーティング,プロダクトオーナーチームへのデモ,ふりかえりを実施
  • プロダクトバックログ作成の頃は固かったが,途中にはもう馴染んでていて各テーブル笑いが起きていた.


■ODC入門

  • 基本バグはすぐ直すので記録しなくとも,市場流出バグは記録して,分析していきますよね.
  • 分類属性は重ならないし,取り得る値も重ならない
  • 分類は8つ.細かくは資料見てほしい.
  • レビューのTriggerとか単体テスト,機能テストのTriggerとかもある.単体テストのTriggerは2つなのは少ないかも
  • インパクトは多い上に,ISO126に分類できそうなので,まずISOで考えて足りないのを追加で考えるのはあり.
  • 修正対象はカスタマイズしないとだめ.現場ごとに.
  • 欠陥検出の良し悪しがTrigger.欠陥の種類は作りこんだ工程の話なので,欠陥種類は設計・実装の話が多い.
  • ODCでわかることの話
    • バグの収束判定に利用できる.分類してみたら,機能に関するバグが収束していないことなどがわかり,手を打つことができる
    • 高コストの原因究明に利用できる.
    • バグの発生箇所にも利用可
    • 設計・コードの完成度の把握にも利用できる.アルゴリズムの誤りなのか,実装ミスなのかなどなど.
    • 維持管理や運用ポリシーの検討にも利用できる.
  • 実際分類してみて難しかった点.
    • 1つ目は,分類自体が難しい.属性が多かったり欠陥除去活動とTriggerに妙な依存関係がある.ただし,とにかく分類することで数の平均でなんとかなる.
    • 問題点2つ目は,バグ票とのマッピング.既存のバグ票を分析する際には,項目と事前に定義しておき自動処理しないとしんどい
    • 問題点3つ目は,バグ1件の定義自体がばらばらになっている.原因がプロセスにある場合,見逃しごとにカウントするのかしないのかなど,事前にカウント方法を決めておかないと難しい
  • 今日の資料は,あとでWEBに公開する
  • これから,Capers Jonesの”ソフトウェア病理学”の読書会するとのこと

■動向&所感

  • 今年も初めてきた方が半分程度はいた.
    • あらためて,ありがとうございます.
  • アジャイル関連の話に関して,話を聞くだけから議論できる状態になってきた.
  • プログラマには,まだテスト技術や品質の話を聞きたいという欲求は少ない.
    • もしかしたら欲求はあってもXP祭りでそれを満たすのではなく,JaSSTなどに行って満たしているのかも.
  • アジャイルに関するテストの現状は10年位前のUXの状況に近いのかもしれない
    • UXは開発のあとのユーザビリティテストだけから要求や設計で情報アーキテクチャ設計をおこなうように変化した
    • 同様なことがテストでも起きそう.事実アジャイルテスティングは要求や設計段階でテスタビリティを向上させたり,テストの観点から指摘を行なっている.