Agile Testing Course ( #AgileTesting ) & Talk show ( #secafe )

5/29-30にAgile Testingの著者の一人であるJanet Gregoryさんの研修と
Janetさん,監訳者の榊原さん,縁深い平鍋さんの
トークショーに参加したので,そのメモを残します.

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□イベント名:「実践アジャイルテスト」研修
□日時:2012/05/29-30 10:00-18:00
□場所:豆蔵トレーニングルーム
□参加者:11名
□参考:http://jp.agilergo.com/20


□イベント名:トークショー
□日時:2012/05/29 19:00-21:00,-23:00
□場所:TIS株式会社 14F 研修室
□参加者:70名程度
□参考:http://cafe.shoeisha.jp/
    http://togetter.com/li/312150

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■「実践アジャイルテスト」研修

□感想

  • Janetさんの英語は聴きやすい.
  • 本では実感がなかったアジャイルテスティングに関して,エクササイズを通して,実感をおぼろげながらつかめた.
  • Agile Tesstingに書いていたことは基本形.
    • 組み込みシステムなどテストが真にDoneできない場合についてはメールにて伺い中
  • エクササイズのネタを仕入れた.実施エクササイズは下記の5つ.あと,細かなものをいくつか.
  • もともとは3日間の研修を2日間でおこなったため,駆け足のようになってしまったのは残念.
  • チームにはテスト専門という人ではなく,テスターのスキルがある人や視点を持った人がいる.

□印象に残ったこと

  • テスターはバグを発見するだけではなく,最終的にはバグを予防するようにしないと.
    • 見つけることも大事だけど,予防しないときりがない.
    • Feature検討時にテスタースキルのある人が入ると良い.
  • テスターは質問をしていく.
    • テスターがまず言うことは「例を1つ教えて下さい」.
    • 全体像やDoneのための確認方法など
  • Janetの用語の定義.Feature->Story->Taskの順.
    • FeatureはStoryの集合体で,客にとっての機能.
    • なので,優先順位をつけるリスト(例:プロダクトバックログ)にはFeatureとStoryが混在する.
    • イテレーションは1Story内で完成させる.Featureは複数イテレーションにまたがって良い.
  • 仕様ワークショップ:マインドマップ
    • 目的は仕様の明確化だけでなく学びもあるため,何度も行う.
    • Featureレベルでワークを行う場合には,詳細化はStory作成の際の行う.詳細化し過ぎないことが大切.
  • WIPを徐々に減らしていくことで,ミニウォーターフォールを避けるようにすることができる.
  • バグ0なら管理する必要がない.
    • 直さないバグは,直さない判断をして,そのことをリリースノートへ書く程度
    • おすすめの計測項目は,各イテレーションでのOpen/Closeのバグの数
      • 計測するなら,シンプルで短いものがおすすめ
  • アーキテクチャやデザインなど製品全体に関するチームは,各Featureチームと密に動くことが大切.
    • ただし,この点は難しい問題
  • 自動化に関する初期投資である痛みのコブの把握は難しい.
    • 労力,期間に関しては不明.
    • ただし,今後労力が増すのか減るのかは,各イテレーションの振り返りを見ることで見えてくる.
  • 自動化導入に関しては,細々かかっている時間を計測して,改善の見込みを見せると良い場合がある.
  • チームが同じリズムで動くことは重要.
  • スチールスレッドの考え方はStoryや自動化に関して重要
    • 書き方は様々.研修では,フローダイアグラムの中で強調線で表示した.
  • 探索的テストは,Stroyレベルでテーマを考えて,それに対する時間を見積もって実施する.
    • 何も考えないと,時間がどれだけあっても足りないため,時間を区切る.
  • テスト計画は3ヶ月位の規模の開発なら,A41枚くらい.
    • もちろん,対象など条件が色々あるが.
  • テストマトリクスは一目でわかって良い.
    • 1つの箱に複数のストーリーが入っていることがある.
  • POが示したものも絶対的に正しいものではない.
    • 議論の中でおかしい・不足していることがあれば,チームがPOに伝え,変更することも大切.
  • 成功への7つの鍵は,レビューアーの投票.
    • "Use the Whole Team Approach"は全員一致であり,間違いなく大切なことである.


トークショー

□感想

  • 様々な人が参加していたことに,皆の注目度の高さと今後の発展を感じた.
  • 質問も多くでて,盛り上がったと思う.
    • SE Cafe第2回以降がどうなるか,少し不安.
  • 原著者,監訳者がトークショーできるのは出版社主催のイベントならではだと思う.
  • JanetからもFearless Changeの話が出た.
    • 知名度の高い本であることを実感.
  • トークショーとはずれるものの,平鍋さんのデブサミアワードの授賞式はトークショーの前にやっても良かったのかもしれない.
    • ばたばたした中での授賞式はちょっともったいない気がした.


□印象に残ったこと

  • テストはアクティビティであり,フェーズではない.
  • テストはフィードバックをおこなうこと.
  • 品質を作りこむことを開発初期からおこなうこと.
  • 顧客を巻き込むことは難しい.
    • ランチや飲みに行くことで巻き込むことは1アイディア
  • 大規模でのアジャイル開発は難しい.
  • 長年おこなってきたことを変えることは難しい.
  • (懇親会で聞いたかも)今後,プログラムスキルの多少あるテスターとテストスキルの多少あるプログラマがチームに増えるのではないか.
    • もしくは増えて欲しい.
  • 頭の硬い人のマインドセットを変えるには,やってみせることが良い.
  • アジャイル開発の弱点は大きな絵を見せること.
    • テスターが計画の初期から参加することで,全体像作成や把握をすすめる.

実践アジャイルテスト テスターとアジャイルチームのための実践ガイド (IT Architects' Archiveソフトウェア開発の実践)

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Agile Testing: A Practical Guide for Testers and Agile Teams (Addison-Wesley Signature Series (Cohn))

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