DevLOVE 我々は、現場から学ぶ。-パターンマイニングの実践-( #devlove0623 , #devlove )参加メモ
パターンマイニングのワークショップへ参加した際のメモです.
■日時:2011/06/23(木) 19:30-21:30
■場所:日本オラクル青山センター
■参加者数:40名程度
■参考:
- http://kokucheese.com/event/index/12748/
- @FKUさんによるTweetまとめ:http://togetter.com/li/153353
- @DiscoveryCoachさんによる周辺Tweetまとめ:http://togetter.com/li/153407
パターンには,ソフトウェア設計・アーキテクチャ・組織パターンなどで,
普段から触れているものの,パターンは作ったことがなかった上に,
仕事のやり方にパターンはないものかと考えていたので,
良い機会だと思い参加しました.
会の流れは,本橋さんによる前説の後に,鷲崎さんによるパターンの説明と,
パターンの取り出し方であるパターンマイニングに関して説明がありました.
その後パターンの抽出ドメインごとに5名位に分かれて,
実際にパターンマイニングをおこなうワークショップでした.
パターンマイニングの方法としては,基本的には抽象化して
具象化することを繰り返すことだそうです.具体的な方法として
などがあるとのことでしたが,今回は協調型マイニングによる
パターンマイニングをおこないました.
協調型マイニングは下記の7ステップから構成していました.
- パターンの抽出ドメインを定める.
- 各個人が具体的な成功体験談(失敗体験談だとアンチパターンになる)を項目別に付箋紙に記述.
- 初期状況
- アプローチ
- 結果
- 体験談を集団内で説明し,類似のものを近くに配置
- 部分集合ごとに抽象化して一定の具体性を持って下記の項目を合致させられるか分析,付箋紙に記述
- 状況
- 問題
- 解決
- 結果
- フォース群
- フォースは問題と解決の間を埋めるもので,1つではなく複数あげることになる.
- フォースが変われば,解決策も別のものになる.
- 扱う範囲と効果のバランスを集団でレビュー,修正
- 名前をつけてパターンにする.
- パターンを全員に発表し講評を受ける.
協調型マイニングの具体例として,私がいたグループでは,
下記のようなものとなりました.
- ドメイン:"通勤"について考える.
- 初期状況:座りたい,アプローチ:始発駅へ行く,結果:座れる
- 初期状況:座りたい,アプローチ:時間が長くなっても,座れる路線を選ぶ,結果:座れる
- 状況:座りたい,問題:座れない,混んでいる,解決:すわれるところへ行く,結果:座れる,フォース群:始発駅が近い,空いている路線がある.
- 範囲:どこでも使えるわけではない,効果:絶大
- パターン名:とおまわりパターン
実際には"通勤"ドメインの"座りたい"と言うことに関し,
下記の写真のような3パターン位が抽出できました.
その後,皆に発表し,講評を受けたところ,フォースとして,
"混んでいる時間に乗らなければならない","いそいでいない"
が追加され,最終的に下記の写真になりました.
チームでも,鷲崎さんの口からも出たのですが,
これらをパターン化していくと,サラリーマンの
ノウハウ集みたいになりそうだなと感じました.
こんな感じで,楽しくパターン作りをすることができました.
パターン作りは予想よりも敷居が低く,皆とわいわいやりながら
楽しくできるものだと実感しました.
このような場を作ってくださった
講師の本橋さん,鷲崎さん,羽生田さん,ありがとうございました.
また,楽しくワークができた同じグループの方々,ありがとうございました.
職場でもやってみようと思います.