「Change The Future「Agile Development in Action」( #devlove )」参加メモ.
DEVLove主催のアジャイル開発事例報告会に参加してきました.今回はそのメモです.
- @daipresentsさんの発表資料および感想のwiki
- 講演動画(2010/11/23追記)
■@daipresentsさんの講演
@daipresentsさんの講演は新人研修中のプログラミング研修において,各種アジャイル開発技法を組み込んだ形で,プログラム開発をさせた事例についての話でした.
企業でのプログラミング方法について,全く知識のない人がアジャイルな開発をおこなった場合どのようになるのか,についてとても参考になる良い講演でした.固定観念のなさと若さが相まったこともあると思いますが,新人がすぐにアジャイルな開発に慣れていったことがデータからも見れて興味深かったです.
以下に,講演の印象的なことをまとめておきます.
- 研修中では,"アジャイル"や"XP"という言葉は使わなかった.
- リポジトリを事前に用意しておいて,そこからチェックイン・チェックアウト利用してもらうことで,ソースの状態を計測できるようにした.
- 講演後伺ったところ,Mavenで用意しているとのことでした.
- 想像と現実のギャップを感じて欲しかった.
- どこまで研修を必死にさせるか/研修に必死になることができるか.
- 種まきをした←選択の自由,現場で声を上げて欲しい.
■@miholovesqさんの講演
@miholovesqさんの講演は,自身のチームがアジャイルな開発に取り組んだ事例を通して,参考にしたことや気づいたことに関してでした.
IBM Innovate2010Japanで講演したものがベースでしたが,開発者向けにアレンジしたとのことで,開発での具体的におこなったことなどを聞くことができ,役に立つ講演でした.また,社内やお客様との折衝などは難しい点であることを感じました.
以下に,講演の印象的なことをまとめておきます.
- ユーザーを考えて,自ら開発をおこなう雰囲気がチームにないという危機感があった.
- スタートアップ時には,チーム全員の知識レベルの平準化のために,各種アジャイル研修に参加した.
- お客様へは"優先度付け"と"レビュー&フィードバック"をしてくださいとのみ伝えた.
- 社内には"見守ってください"ということと,プロセスチェック部門にはきちんとした説明をおこなった.
- アナログでやったことのない人がデジタルでやってもわからなかった.
- アナログツールは誰かが変更しているのを皆がリアルタイムで見える.
- まず試して,だめだったらすぐやめる.
- 短いイテレーションとすることで,試す機会を増やせる.
- 種はまかれた←ウォーターフォールの開発プロジェクトでもアジャイル開発技法が利用され始めている.
お二方とも,開発に選択の自由を持たせることや,生き生きと開発をおこなうことが目的であり,アジャイルな開発はそのための1つの手段だというようなことをおっしゃっていたのは印象的であり,私も同意する点でした.