Agile Conference tokyo 2011( #agiletokyo )参加メモ

Agile Conference tokyo 2011へ参加した際の簡単なメモです.

  • 日時  :2011.07.20 11:00-18:00
  • 場所  :江東区文化センターホール
  • 参加者数:200名前後

昨年に続き,2度目の参加でした.
今年は,Fowler氏の講演があるということで,
いろいろな本などでお世話になっているFowler氏を
生で見られるというミーハーな気持ちもありつつ参加しました.

■長瀬氏:前説

  • 今回3回目
  • 去年から導入増加し,今年本格化している.
    • それに当たって,本にあるような基本的な方法以外で問題や要求が出てきている.
    • 次は大規模にやるにはどうしたらいいのか.
    • できない人がいる中でやるにはどうしたらいいのか.


■Martin Fowler氏:[基調講演(60分)]21世紀のソフトウェアデザイン
本人が講演のはじめでおっしゃるとおり,アジャイル開発とは
何かという話でした.従来の計画駆動型開発と適用開発の違い,
人優先とプロセス優先の違いや,自ら選択をして開発をすすめる
ため,適用的計画・人優先となる話などでした.アジャイル開発
の基本であり,本質を再認識したように思います.また,
Continuous Deliveryの意義や導入ステージなどの話もありました.


■Jez Humble氏:Thoughtworks社による海外導入事例
 〜アジャイルによる技術革新の加速と品質の改善:
  高パフォーマンスチームの構成要素は何か?〜
昨年に続き,Humble氏の講演はContinuous Deliveryを含んだ話でした.
Thoughtworksの事例を通じて,継続的にリリースすることで,
評価を随時行い,顧客の満足度をあげていくことができることを
おっしゃってました.また,この過程では,品質では開発当初から
考慮する必要があることや様々なテストをするなどの話もありました.
最後に,アジャイルを可能にすることとして,下記の項目をあげていました.


■三井 伸行氏,畑 秀明氏:
 海外での実践状況と高品質でAgilityを高める“機械化”について
戦略スタッフサービスの三井氏と日本IBMの畑氏のIBM Innovate2011
での話や先日ニュースにもなっていたIBMのCLMに関するツールの
講演でした.


■長沢 智治氏:継続的フィードバック
3年連続講演されている長沢氏からは,昨年のふりかえりと
最近のALM Summit2010やTech・Ed North Americaの話を
踏まえた開発・運用におけるフィードバックの話でした.
話の最後にあった,
"ツールを使いこなすことではなく、やらなければならないことを実現するためのツールの議論を。"
という言葉は,最近ツールに注目している自分としては,
意識的におこなっていかなければいけないなと改めて感じました.


■朝倉 慎一氏:Rubyによるアジャイル開発事例
島根でおこなったRubyビジネスモデル研究実証事業でアジャイル開発の
技術アドバイザリとして参加した事例の講演でした.


■萩原 純一氏:技術開発現場のノウハウ共有に手をかけるな!
 アジャイル開発でよみがえった、プロダクト開発
自社の立て直しのために,自分たちで試行錯誤でアジャイル開発での
ラクティスを導入した事例の講演でした.


■依田 智夫氏,牛尾 剛氏,永瀬 美穂氏:
 ユーザーと開発者のどまんなかを行くE-AGILITY協議会
E-AGILITY協議会の紹介でした.


■戸田 孝一郎氏:アジャイル検定制度について
2008年から試行しているアジャイル検定に関する講演でした.
現在は試行期間なので無料ですが,将来的には有料かつ
きちんとした組織で,アジャイル全般を網羅した形で
おこなっていくことになりそうです.